こんばんは、カズオです。
2021年春季に開催された、基本情報技術者試験をCBTで受験し、無事合格しました。
この試験の実施業務はプロメトリック社に委託されています。
試験問題は非公開なため、出題内容の開示(漏洩)は厳禁で、漏洩の例をプロメトリックのHPより引用しますが、厳格な印象を受けました。
・キャッシュメモリをテーマとする問題が出題された。
・ IPアドレスの問題について、間違えてしまった。
・●年度春期の午前の問●の出題が参考になった。試験問題の非公開への同意 より引用
今回は、5月に午前試験、6月に午後試験、7月にホームページ上で合否発表、8月に合否の手紙が届くと言うように、受験から3ヶ月もかかりましたね。
私は昔SEをしていた時期があったため、この経験のおかげで勉強が進めやすかったです。
午前と午後の試験を受験後、ホームページ上にスコアレポートは見えるものの、後述の通り、スコアレポートでは合格でも、不合格になることは有り得るのが、この試験の怖いところだと思います。
・受験に際して、注意点がわかる
目次
試験を申し込む際はWindowsPC&IEの利用が必要
私はMacbookより試験の申し込みを行いましたが、カード決済でエラーになりました。
このツイートをしたように、WindowsのPCで申し込みをする必要があるんですね。
しかし、約30分経過後でも再申し込みが出来ず、プロメトリックに聞いたところ「WindowsのPCでInternetExplorerを使って下さい」と教えてもらいました。
Windowsしか対応していないことは理解出来ますが、まさかIEを使うことになるとは・・・
IEのサポートが2022年6月15日に切れるため、この仕様はいずれ変わるんでしょう。
偶然、Windows10のPCを持っているため、そちらより申し込みは完了しました。
元SEの経験は学習を進める上で大きなメリット
試験勉強を紹介する前に、私のバックグラウンドを紹介します。
私は大卒後、SEとして勤務した事があり、現在は異動して全く違う仕事をしています。
SE時代にシステム開発、保守、サーバやネットワークの導入〜管理に携わっていたため、学習する上で懐かしい気持ちになりましたね。これらの実務経験が合格につながったことは間違い無いでしょう。
入社2年目に一度受験したことがあり、この時は不合格で、やる気を無くして、受験せず今まで来てしまいました。
参考書と勉強法
午前対策はキタミ式で軽くインプットしてから過去問中心
多くのサイトでもこの方法が言われていますが、私もこの方法で良かったと思います。
私は以下のような手順で、午前試験の1ヶ月前に勉強を始めました。
・過去問のテキストを解いて、間違った解説を理解
・過去問のテキストを再度解き直し、理解が甘い問題を徹底的に解く
・過去問道場で直近5年分を解く
過去問はテキストを使って本番同様に解いていましたが、過去問道場だけでも良かったかも知れません。
とは言え、テキストの方が解説がわかりやすいため、テキストを使って良かったと思います。
3周は過去問のテキストを利用しました。
過去問道場のサイトはこちらですが、自分が苦手な分野だけに絞ってランダムに出題出来る機能もあり、隙間時間を見つけては、このサイトで勉強していました。
午前対策は、この2冊でOKでしょう。
午後対策は過去問だけでなく、別の参考書でインプット
午後試験は午前の問題を解ける知識がないと厳しいでしょう。
そこで午前試験が終わった直後から、午後試験対策を始めました。
参考までにこの本が午後試験全体的なことが載っており、準備に有効でした。
午後試験は問題が1〜11までありますが、下表の通り、どの問題を選択するかが非常に重要です。
問 | 分野 | 必須/選択 | 出題数 | 回答数 |
1 | 情報セキュリティ | 必須 | 1 | 1 |
2〜4 | ・ソフトウェア・ハードウェア ・データベース ・ネットワーク ・ソフトウェア設計 |
選択 | 3 | 2 |
5 | ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント ・システム戦略 ・経営戦略・企業と法務 |
選択 | 1 | |
6 | データ構造及びアルゴリズム | 必須 | 1 | 1 |
7〜11 | ソフトウェア開発 ・C ・Java ・Python ・アセンブラ言語 ・表計算ソフト |
選択 | 5 | 1 |
問2〜5は得意な物を選択するのがお勧め
問2〜5の中から2問選べば良いので、自分が得意な物を選べば良いと思います。
私はデータベース、ネットワーク、ソフトウェア設計が得意だったため、この内で出題された物を解くつもりでした。
表の問2〜4にあるように、4つのうち3つ出ます。
例えば、ソフトウェア・ハードウェア、データベース、ネットワークの3つが出題される可能性もあり、得意な問題が出題されるかは運ですね。
運に左右されないように、2〜4の内から2つに絞り込むのは危険なため、私のように最低3つに絞り込むか、問5の対策もしておいた方がいいかも知れません。
問5は4つの内1つしか出ないため、私は午前のマネジメントの復習を軽くしてます。
結局、問5は目を通したものの解きやすそうな、問2〜4の内で2問を解きました。
ちなみに、どの問題が出たか公表するのは禁止されているため、ここでは控えさせていただきます。
問6は最後まで苦手だったため、最も学習時間を投入
過去問を見ても、よくわからなかったため、この本を使いました。
この本を初めて一通り読んだ際、多少理解が進んだ程度です。
ただこの本の凄いところは、ご自身のHPで解説動画が解説されており、この動画のおかげで合格したと言って過言ではないでしょう。
しかもめっちゃわかりやすい。
おかげさまで、最初は問6が2割程度しか取れませんでしたが、本番では8割程度取れるまでになりました。
表計算は大ミスによって、全然得点取れず
ソフトウェア開発の問7〜11は表計算を選びました。
元々、Excelを普段から使用していましたし、VBAも書いており、取っ掛かりやすいのが選んだ理由です。
ただ、厳密に言えば、Excelではないため、問題の慣れが必要ですが。
恥ずかしながら、本番でミスにより、5割を切ってしまいました。
問6が取れたおかげでカバーできましたが、問6が対策前程度の2割しか得点出来なかったら落ちてましたね。
まとめ
以上のように、午前試験対策、午後試験対策共に1ヶ月前に学習を始めました。
毎日1時間もやったか怪しいですが、平均すると午前午後共に1時間/日くらいになるかな。
CBT試験は午前試験、午後試験を別の日に受験出来るのは対策する上で大きなメリットでした。
同じ日に午前、午後試験を受験する必要があれば、試験前に両方の対策をしないといけませんからね。
また、元SE経験は大きかったです。
よくこの試験は就職前に受験する人が多いと思いますが、未経験で合格する人は凄いなぁと改めて思いました。
私が初めて受験した時だと、専門用語が多すぎて本当にちんぷんかんぷんだったのは懐かしいですね。
確かに過去問を解くことは傾向を掴むためには大切ですが、それ以上に自分が苦手な領域を知ることが大事です。
午前は何とか乗り切っても、午後は得意な分野の問題を選ぶ方が圧倒的に有利ですからね。
また、午後試験最大のトラップは問題を解くだけじゃ選択問題の得点に加算されません。
必ず、自分が選択した問題を選ぶ画面があるため、そのチェックは行ってください。(私はここの見直しを2回はしました)
2021年の秋試験から受験料も上がりますし、現状ではITスキルよりも統計や英語を伸ばしたいため、情報系の資格は一旦ストップします。